やさぐれ日記

とりとめのない話をしています。

変わって、変わらないで。

私は、自分は変わりたいけれど他人は変わって欲しくない、そんな気持ちを持っている。

久しぶりにブログを更新したと思ったら何の話をしてやがるのだ、とみなさんお思いのことだろう。まあ、更新が止まっていたことはどうか寛大な心で許してくれ、そして私の話を聞いてくれ。

私は、(というか多分君たちもそうなのだろうが)自分の中に理想の私というものを飼っている、現実の私からほど遠く別の生き物としか思えない理想の私を飼っている。自分が愛する全ての人から愛される理想の私を。

そして、私はよく理想の私に近づこうと僅かに努力をしてみたりする、大抵何の成果も得られずに終わるのだけれども、思い付きで理想を追い求めたりするのだ。

変わろうと考えて変われるほど私は強くない、いや、弱いから自分を変えることができない。きっかけがどうだ、周りがどうだなど言い訳をしながら、今までの習慣をそのまま引きずって今日の今日までのうのうと暮らしてきた。

きっと自分では気付かない程の小さな変化はしているのだろう、しかし私は気付かないのだから私の中でそれは変わっていないのと同じだ。私の中で、私は永遠に昔と同じ私のままである。

しかし、そのような私を嘲笑うかのように世界は日々変容していく、昨日の姿が嘘のような今日、今日の姿から全く想像のつかない明日、未来へと変化していく。

それは私からしたら非常に恐ろしいことなのだ。私自身は理想を求めても何も変わることが出来ないのに、私が別に変化を求めていない他人の皆さんはどんどんと変わっていく、当たり前のように別人へとすり替わっていく。

他人が変わって欲しくないのは自分が変わらぬままだからだ、他人も永遠に昔と同じ性質の他人であれば、変化というものが無ければ、劣等感を覚えずに済む。自分が変われぬままなのは他人に変わって欲しくないからだ、自分さえ変わらなければ周囲も変わらないのでは無いかと心の奥底で怯えながら期待しているのだ、それは必ず裏切られるのだが。

変わる世界に取り残されて今日も一人、私は変わりたいと思いながら、変わって欲しくないと思いながら、人生が終わるのを怯えながら待ち続けよう。